シングル!2
2007年 04月 13日
実はかくいう私もシングルにはかなり苦労させられました。
シングルの速さというのは個人差があるのですが、それぞれに必ず「限界」というのがあります。
「限界」とはこれ以上の速さでシングルが叩けなくなるぎりぎりのテンポのことです。
私の場合、限界は106でした。
この106という数字、一生忘れないでしょう。
何と、ここからテンポを1つ上げるのに1年以上もかかったのです。
どんなに練習してもどんなに頑張っても、左手がいうことをきかないんです。
相当なストレスでした。当時、練習場所は学校の教室だったのですが、夜で
人もほとんどいないこともあり、椅子を蹴り、棚を壊し、大声をあげる・・・、
なんてことをしてイライラをぶちまけていました。
何故?なんでこんな頑張ってるのに?
もう無理なのかな?
なんていうネガティブな考えが頭をよぎるのはしょっちゅうでした。
しかし、桜が散って暖かくなり始めたちょうどこの時期のあるいつもの夜でした。
昨日まで何の変化もなかったシングルが急に軽くなったんです。106というテンポが遅く感じられたぐらいです。それも前兆も何もなく、いきなりのことでした。
最初、信じられなかったです。まさか、いきなり、こんな簡単にできるなんて・・・。
しかし、次の日も、その次の日も、同じでした。ついに限界を超えた瞬間ですね。
限界を超えるということはとても難しいことです。
継続して、我慢して、やっと超えられるものです。
しかし、その後得られるもの、それは一生の宝なんです。
私の恩師が言っていました。
「大事なのは、あきらめないことだ」
その通りだと思います。
by tribalance_ds | 2007-04-13 01:13