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憧れ


 私が教えているゲイトウェイスタジオフェイズ店は、スタジオの横にライブハウスもあるんです。で、そこでは毎日のようにいろいろなバンドがライブをしているわけでですが、自分としてはあまりそこまで興味もなく、たまに聞こえてくる微かなライブの演奏で「あ、やってるねー」ぐらいにしか思ってないんです。
 ある日、いつものように行くと、ちょうどその日にブル・・・何とかっていうバンドのライブがありました。いつもになく昼間のリハ時間帯からそのバンド目当ての人がちらほらいて、
「けっこう売れてるんだ・・・」っと。
 
 事件は、突然現場で起こりました。

 スタジオに入り、ロビーにてその日レッスン予定だった人(女の子ですがかなりパワフルなドラムを叩くんです)と合流して少し話していました。彼女が一瞬ライブハウスの方を(その時たまたまライブハウスとスタジオをつなぐ扉が開いていた)みた途端、彼女の顔が急変しました。

「もしかして、あの人・・・敦士じゃないですか!?」

って誰?。聞くところによると、何年か前に解散した「シャムシェイド」なるバンドのドラマーだったのとのこと。

 シャムシェイドってあまり聞いたことなかったからぱっと来なかったですが、彼女にとっては彼に憧れて高校時代にドラムを始めたといっても過言ではないらしい。つまり彼女の青春の象徴だったわけです。そんな人が目と鼻の先にいる・・・。言ってみれば、キムタクに憧れて俳優の勉強している人が、カフェの隣の席に本人が座ってボーっとしているのと同じ状態!!
本人、何をすればいいのか分からず、サイン用紙を引っ張りだしてきて「どうにかサインをもらうぞ作戦」を決行するが・・・




 誰にでも「憧れ」はあるもの。誰かに憧れて、誰かのようになりたくて、一生懸命になれる。
自分にとっての憧れはかけがえのない大切なものです。何故なら、憧れというのは単に技術的なものではなく、その人の生き様、考えに影響されるもの。
 みなさんにも、何かしらに誰かしらに「憧れ」を持って欲しいです。それが生きる力になる。それが人を成長させる。そうすれば、いつしか誰かに憧れられる存在になるはずです。


 p,s

 あまりに憧れの人を間近で見てしまった彼女は、恥ずかしさのあまり15分迷ったあげく、声をかけれずサインももらえませんでした(泣)しかし、その日のレッスンは何故かサインをもらえなかったにもかかわらず、とても調子が良かった!こうまで人を変えてしまう敦士、すげ!というより感謝!!
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by tribalance_ds | 2007-09-24 23:38  

音楽レコメンド パート5!!


 今回紹介するのはギタリスト、マイク・スターンのアルバムから1枚です。マイク・スターンは前にも紹介したジャズトランペッターのマイルス・デイヴィスとの共演で一躍有名になって今なお第一線で活躍しているプレイヤーです。

 タイトルは「ヴォイセズ」。その名の通り、今までのマイクのアルバムにはない“声”が曲に取り入れられています。これはベーシストのリチャード・ボナの影響があるようです。このリチャード・ボナというプレイヤーはカメルーン出身で、パットメセニーバンドなどでも活躍しており、彼のバンドにもその影響を与えたほど、素晴らしいプレイヤーです。現在、最も稼いでるベーシストの一人ですね。
 参加しているドラマーもヴィニー・カリウタとデニス・チェンバースという二人のトップドラマーが叩いています。デニス・チェンバースは最近のマイクの世界ツアーでも帯同してましたね。
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 内容も普通のジャズアルバムとは違い、世界感がとても広く、とてもクオリティの高いアルバムになっています。またバラード、から激しいロック調のものまで幅広い音楽性があり、そのどれもが名曲揃いです。特に1、4、9曲目はかなりお勧め。
 ちなみに、私は1曲目の「NEW WORLD」という曲に乗せて、筋トレしてます(笑)

 私はアメリカにいる時にマイク・スターンのバンドを見に行ったことがあります。それがちょうどこのアルバムのリリースツアーの最中で、ベーシストがヴィクター・ウッテン。ドラマーがライオネル・コルデューというまた豪華なメンツでした。ライブが終わったあと、すかさずアルバムを買いに行ったのですが、その時彼はとても笑顔で「サンキュー」といってサインを書いて握手までしてくれました。彼の“人”としての素晴らしさにとても感銘を受けました。一流の価値は人としての価値で決まるのですね!!
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by tribalance_ds | 2007-09-16 20:30 | 音楽レコメンド  

くじけること


 今日、生徒の一人が「はー、最近くじけそうです・・・でもそういう時のほうが調子良かったりするんすよねー」
 えてして心が弱っている時というのは、がむしゃらになるもので、その結果調子悪いのに調子が良い、なんてことが起きるわけですが。ちなみにこのお方、1年に調子の波があるらしいのです。春上がって、夏終わると下がってみたいに・・・て気温か!!でもふと思ってみると、音楽をやっていると、ていうか音楽に限らず物事を続けていると、みなさん必ず一度は「もうやめたい!」と思ったことがあると思います。
 理由は、めちゃくちゃ怒られたからとか、もう限界がみえたとか、あきたとか、違うことに興味を持ったとか、とにかくたくさあるでしょう。例にもれず、私も何回か「もうドラムやめようかな」と思ったことがあります。

 その何回かの一つがアメリカで起きました。通っていた学校ではワンクール(3カ月)ごとに生徒同士でライブをやるんです。ジャズ、ロック、ファンクとかジャンルがあって私はジャズバンドのオーディションに受かり、ジャズをライブでやることになりました。毎週一回先生に指導を受けながらリハーサルをするのですが、一度自主的に録音した音源のミックスがあって休んだんです。先生には後で言えばいっかー、と思ってそのままミックスしに行ったんです。それで帰ってきてたまたま先生がいたので謝ろうとした瞬間、彼が私にこう言い放ちました。

「何故無断で休んだ?もうお前は演奏しなくていい。お前は音楽をする資格ないよ!」



予想されていた怒られ方がキャパを超えていたため超パニック。

え?なんで?そこまで言われないとダメなことしたの?うっせーこのクソ親父!ジャズバンドなんかやんねーよ!いや、でも俺が悪いし、謝るべきか・・・、いやぜってーあやまんねー!
でも冷静になれよ、やっぱどう考えても悪いのは俺だ・・・やっぱ謝らないと。あまり言い訳せずに誠意を持って謝るしかないよな・・・でも謝るのいやだな・・・。いや、でもまずは心から謝ってそれからだな。
てな具合にショックで寝れるわけもなくとりあえず一晩考えて考えて考えて、友達から先生の電話番号を聞きだし、すぐ電話。
とにかく心から謝りました。謝ったのはいいもののこの時ばかりはくじけそうでした。いや、既にくじけてたかな。「音楽をする資格ないよ」はきつかったですねー。今考えると、礼儀知らずな奴なんですけど。確かにそんな奴に音楽やる資格ないですからね。

音楽をする前に、人としてちゃんとしなさいってこと。
身をもって教えられました。

結局なんとか許してもらってライブできました。そしてライブの後、先生にお礼を言ったら、

「今までで最高の演奏だったじゃないか!、Good Job!!」



号泣。


くじけそうになったり、怒られてへこんだり。嫌だけど、そこから頑張ることによって人は成長できるんですね。 

ありがとう、トニー!!
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by tribalance_ds | 2007-09-10 01:29  

音楽と全然関係ないけど・・・


 学生時代、私はずーっとサッカーをやってまして。といっても中学はバスケ。
んで高校からサッカーに転向して、大学卒業するまでずっとやってたわけで。そうなると、ヨーロッパのサッカーとかに興味を持つわけで。
 そのヨーロッパの中のイギリスの中のイングランドには「プレミアリーグ」ってのがありまして。
日本でいうJリーグみたいなもんです。その中でもマンチェスターユナイテッドっていうチームがとても強くてかっこいい。過去にはベッカムも所属していたチームです。そのチームの一人にノルウェー人フォワードのスールシャールっていう選手がいました。彼はそれほど有名じゃないけど、私的にはとってもとっても大好きで。彼がいたからマンチェ(サッカーマニアはチームをそう呼ぶ)が好きといっても過言ではないくらい。

 なんで好きかっていうと、彼は決してスタメンでバリバリ活躍する選手ではなく、良く後半途中から出場するサブのプレイヤーなんです。でも彼は結果を出す。それゆえに「スーパーサブ」って言われてます。それがなんかそれだけでかっこいい。あだ名が「ベイビーフェイスの殺し屋」。
きゃー、ちょーかっこいい!!
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それともう一つ、サブの選手っていうのはよく移籍したがる。試合に出たいから。で、スールシャールにもいろんなクラブからオファーがあったんですが、全部断ったんです。何故か?彼はこう言ったんです。

「他のチームでスタメンで出るくらいなら、このチームでサブでもいいからチャンピオンになりたい。」
 
 正確じゃないけど確かこんなニュアンスで。
すごい!!かっこよすぎる!!
で、11年間、ずーっと同じチームでプレイしてたわけです。

そんな彼がですね、ついに・・・引退!!
とても寂しいです。言葉に詰まる・・・
もっと彼のプレイがみたかった・・・。

て、全然関係ないけど、あまりにショックなニュースだったので、あしからず。
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by tribalance_ds | 2007-09-06 02:04  

生エルヴィン!!

 
 この前の記事でマックス・ローチについて触れましたが、今回はその最後にちょっと出てきたエルヴィン・ジョーンズについて話しますね。
エルヴィン・ジョーンズは、ジャズ界の大御所のジョン・コルトレーンというサックス奏者のバンドでプレイしていたとてもとても有名なドラマーです。ていうか世界でも有数のジャズドラマーですね。彼も数年前に亡くなったのですが、生前彼のプレイを生で見るという幸運な機会がなんと2回あったんです!!今回はその1回目、初めて彼を見たときのことを話します。
 何年か前に、毎年アメリカで行われる世界規模ビジネスショー「NAMM SHOW」というイベントに行きました。その開催中にはいろんなところでイベントがあるのですが、その一つに「ヤマハグルーブナイト」というのがありました。
 それはヤマハ楽器が主催するイベントで、ヤマハドラムをエンドースしているドラマー達が次々と出てきてバンドと一緒に演奏していくわけですね。最初はチケットがなくて行けないはずだったんですが、スタッフに英語が通じないのをいいことに無理やり中に入ってしまって。
 で、実際デイブ・ウェックルやらデヴィッド・ガリバルディやら大物がどんどん出てくるんですよ。それだけでもよだれが出そうだったんです。そしていよいよエルヴィンの出番が。しかし、エルヴィンだけは何故かドラムソロだったんです。超VIP扱い・・・。
 割れんばかりの拍手の中、さっそうと彼は全身白いスーツで登場し、ドラムセットに座るやいなや、いきなり怒涛のドラムソロをやりだしました。彼は演奏する時に「アー」とか「ウー」とかのどでうなるように声を出しながら演奏するんです。”歌って”いるんですね。とにかく凄まじくて圧倒されました!!
 その時の演奏はうまく表現できないんですが、とにかくうまいとか、かっこいいとか、すげーとか、そういうものを通り越して巨大な「オーラ」があるんですよ。これマジで。会場の空気がエルヴィンに包まれる感じ・・・今まで感じたことのない空気でした。終わった瞬間会場が大喝采!
私もつい、「エルヴィーン!」と叫んでました(笑)

 その時の彼の演奏は神がかってました、確実に。俺もああなりたい。と初めて思いました。
まだまだエルヴィンの背中が遠いです。日々成長していくしかないですが、それでもいつか
彼の足元には行くぞ!っと思ってますよ、本気で。

なんか、やる気が出てきたぞー、今週のレッスンはスパルタで行こうかな(笑) 
 
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by tribalance_ds | 2007-09-03 23:53