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8月といえば


 毎年毎年そうなんですが、8月になると戦争について考える。
 太平洋戦争のこと。
 日本人が絶対忘れちゃいけない戦争だろうと思う。
 

 自分が考えるのは、戦争がどうのこうのじゃなくて、
 戦争によって変えられた一人一人の人生について。

 誰も家族と離れたくなかっただろうし、
 誰も他国のジャングルで飢えや病気で死にたくなかっただろうし、
 誰も生きて帰ってきてののしられたくなかっただろうし。
 
 特攻に志願して「死なせてください!」なんて悲しすぎる。
 
 でも、ふと思う。
 今だからテレビで戦争番組をみたり、戦争映画をみたりして悲しくて涙を流せるけど、
 当時だったら、自分は戦争についてどう感じ、どうしていたか考えると、分からなくなる。
 
 両親に「行ってきます!お国のために頑張ります!」と言って、
 本気で天皇陛下のために死にに行くつもりだったのだろうか。
 それとも、心では「行きたくない行きたくない」とつぶやいているのだろうか。
 もしくは、「俺は次男だし、死んでもしょうがねーか」って生きることに絶望しているのだろうか。

 求められていたら、特攻や回天に志願していたのだろうか。
 ジャングルの中で、飢えと病気に苦しみながら死にものぐるいで戦ったあげく、
 一発の銃声で殺されてしまっていただろうか。

 戦争について考えると、悲しくなる。とにかく悲しくなる。 

 おそらく自分達の祖父母が戦争の世代。
 自分達の子供の世代は、段々と戦争の世代を知らなくなる。

 だからこそ、自分たちがバトンを受け取らないと駄目だと思う。
 自分ももっと「生きる」ことを頑張らないと。 

by tribalance_ds | 2009-08-10 23:30  

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